コレステロールの新常識(その1:役割とその種類)

株式会社 健康機能性成分研究所

0774-32-4343

〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15番地 生産開発科学研究所ビル2F

右手にペンとメモ、左手にピンセットを持って研究をしている

コレステロールの新常識(その1:役割とその種類)

健康情報

2018/05/21 コレステロールの新常識(その1:役割とその種類)

前報の「健康に良い油と悪い油(その3)」の中で、2015年版食事摂取基準からコレステロールの摂取制限が撤廃された、と言う情報を提供しましたが、本報ではもう少し詳しく「新常識」として紹介します。

 

これまでは「脂肪、特にコレステロールは何となく避けるべきもの」というイメージがあったと思いますが、そもそもコレステロールは体にとって大切な役割を担う重要な成分なのです。その役割は主に、1)細胞膜を安定化する構成成分、2)ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモンや性ホルモン)やビタミンDの材料、3)胆汁酸の材料です。従って肝臓で毎日11.5g程が合成されています。食事からのコレステロール摂取量は0.3g前後ですので、合成量の2030%を占めているに過ぎません。もし食事からの摂取量が多くなり吸収されて肝臓に運ばれれば、肝臓がそれを察知して、合成量を少なくすることで全体量を調節しています。しかし食事からの過剰摂取が続いたり、加齢とともに全体量の調節作用が衰えると、血中のコレステロール値が増加して、悪影響を及ぼすようになります。

コレステロールには俗に悪玉と呼ばれるLDLコレステロール善玉のHDLコレステロールが知られています。この俗名はその役割から来ており、前者は肝臓からコレステロールが血液を通して全身に運搬されて有効利用される(運搬役)のですが、過剰になると血中に貯まって悪さをするので「悪玉」、後者はその逆に血液中に残ったコレステロールを回収して肝臓に戻すことによって(回収役)減らしてくれるので、「善玉」なのです。この2種の他に「第3」としてレムナントコレステロールがあります。レムナントとは「残り物」という意味ですが、これが悪玉よりも危険なコレステロールとして最近注目を集めているのです。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

株式会社 健康機能性成分研究所
住所:〒606-0805
京都市左京区下鴨森本町15番地
生産開発科学研究所ビル2F
TEL:0774-32-4343

TOP