0774-32-4343
〒606-0805 京都市左京区下鴨森本町15番地 生産開発科学研究所ビル2F
栄養素ではない食物繊維の重要性は?(その2:生理作用と上手な摂取法)
前報で食物繊維には、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性とがあることを紹介しましたが、当然その性質の違いが生理作用の差となって現れてきます。
水溶性食物繊維は水に溶けてゼリー状になるので、小腸での栄養素の吸収を穏やかにして、食後の血糖値上昇を抑える効果(糖尿病の予防)があります。また、余分な成分を吸着して排出する働きもありますので、コレステロールやナトリウムの排出による動脈硬化や高血圧の予防にも繋がります。
一方、不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ便の体積を増やすので、大腸を刺激して排便を促す効果(便秘の予防)があります。
またどちらの食物繊維も、大腸内の細菌の餌になって善玉菌を増やすことにより、腸内フローラの改善に役立ちます。
このように様々な生活習慣病の予防に繋がる食物繊維ですが、その摂取量は前報で紹介したように1日で4~5g不足しています。中でも水溶性の摂取不足が明らかですので、水溶性食物繊維を多く含む食材を選ぶのがポイントになります。
一般的には食物繊維と言えば「野菜」いう印象がありますが、実は100g中数gで、大半が不溶性を多く含み水溶性は2~3割程度です。中ではゴボウが全量も多く水溶性4割なので、注目されます。
また意外かもしれませんが、実は食物繊維の摂取源の1位と2位は、白米と食パンです。主食として摂取量が多い結果なのですが、近年はこれら穀類の摂取減が影響しています。そこで、「全粒穀物」を積極的に摂りましょう、と言う提案に行き着きます。
特に、白米より大麦を混ぜたご飯(例えば3割麦飯)を推奨します。大麦の食物繊維は100g中に9.6g(白米は僅か0.5g)含まれており、その6割強が水溶性と優秀です。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)
次報では、大麦製品の選び方から雑穀についてまでを紹介します。
19/11/21
19/11/20
19/11/11
19/11/05
19/10/28
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前報で食物繊維には、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性とがあることを紹介しましたが、当然その性質の違いが生理作用の差となって現れてきます。
水溶性食物繊維は水に溶けてゼリー状になるので、小腸での栄養素の吸収を穏やかにして、食後の血糖値上昇を抑える効果(糖尿病の予防)があります。また、余分な成分を吸着して排出する働きもありますので、コレステロールやナトリウムの排出による動脈硬化や高血圧の予防にも繋がります。
一方、不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ便の体積を増やすので、大腸を刺激して排便を促す効果(便秘の予防)があります。
またどちらの食物繊維も、大腸内の細菌の餌になって善玉菌を増やすことにより、腸内フローラの改善に役立ちます。
このように様々な生活習慣病の予防に繋がる食物繊維ですが、その摂取量は前報で紹介したように1日で4~5g不足しています。中でも水溶性の摂取不足が明らかですので、水溶性食物繊維を多く含む食材を選ぶのがポイントになります。
一般的には食物繊維と言えば「野菜」いう印象がありますが、実は100g中数gで、大半が不溶性を多く含み水溶性は2~3割程度です。中ではゴボウが全量も多く水溶性4割なので、注目されます。
また意外かもしれませんが、実は食物繊維の摂取源の1位と2位は、白米と食パンです。主食として摂取量が多い結果なのですが、近年はこれら穀類の摂取減が影響しています。そこで、「全粒穀物」を積極的に摂りましょう、と言う提案に行き着きます。
特に、白米より大麦を混ぜたご飯(例えば3割麦飯)を推奨します。大麦の食物繊維は100g中に9.6g(白米は僅か0.5g)含まれており、その6割強が水溶性と優秀です。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)
次報では、大麦製品の選び方から雑穀についてまでを紹介します。
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