栄養素ではない食物繊維の重要性は?(その3:大麦製品の特徴、その他)

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栄養素ではない食物繊維の重要性は?(その3:大麦製品の特徴、その他)

健康情報

2018/11/12 栄養素ではない食物繊維の重要性は?(その3:大麦製品の特徴、その他)

前報では、「全粒穀物」の摂取を提案し、特に水溶性食物繊維の多い「大麦」を推奨しましたが、本報ではまず、市販されている数々の大麦製品の特徴を紹介します。

 

大麦には「うるち麦」と「もち麦」とがあり、前者は粘りが少なく、後者は粘性が強くモチモチの食感です。さらに加工法により、「押麦・丸麦・米粒麦」の3種に分かれます。

・押麦:蒸気に当てた後に平らにつぶしたもの、粒の真ん中に細い黒条線がある。

・丸麦:外皮を取って表面を丸く削ったもので、もち麦に多い。

・米粒麦:黒条線を取り除いて米粒大に加工することで、米そっくりにしたもの。

麦が苦手で抵抗がある場合には、米粒麦であれば炊き上がりに多少黄みを帯びますが、違和感は少ないでしょう。最近人気なのはもち麦で、その特徴は水溶性食物繊維が多い(100g当たり9/13g)ことです。

いずれにせよ、3割麦飯を茶碗一杯(150)から始めてみてください。この茶碗一杯で、もち麦入りで2.3g、米粒麦入りでは1.7gの食物繊維が摂れることになります。

 

全粒穀物に注目した趣旨は食物繊維の摂取を増やすことです。大麦以外にも雑穀(キヌアアマランサスを含む)・発芽玄米飯や全粒粉パンも薦められますし、何よりも野菜や果物1日で前者は350g、後者は200gが目標(健康日本21)の摂取を疎かにしてはいけません。両者で15g前後の食物繊維が摂れるはずです。さらに食物繊維に類似の働きをする成分として、レジスタントスターチ(消化されにくいデンプン)や難消化性デキストリン等も加えて、1日最低でも20g、さらに上の24gを目指して積極的な摂取を心掛けましょう。そうすれば、スムーズな排便を促し、種々の生活習慣病から身を守ることにも繋がります。

(この情報の一部は、日経Gooday編集部:健康寿命を左右する「全粒穀物と食物繊維」の摂取方法(2018.9.3)WEB記事を参考にしました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

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