機能性成分としてのアミノ酸が注目!

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機能性成分としてのアミノ酸が注目!

健康情報

2019/01/21 機能性成分としてのアミノ酸が注目!

 

アミノ酸が三大栄養素で体に必須のタンパク質を構成する成分であることは、当該ブログ(体に必須の栄養素「タンパク質」の重要性とは?)でも紹介しました。そこでは専ら、タンパク質を作る20種の材料として扱いましたが、それ以外にも個々のアミノ酸の生理機能が注目されていますので、言及したいと思います。

 

  • 1.分岐鎖アミノ酸(BCAA):バリン・ロイシン・イソロイシン…いずれも必須アミノ酸で、ヒトの筋タンパク質の約40%を占めています。材料として必要で、運動すると筋肉と共に分解されてエネルギーになるので、事前や事後の補給が欠かせません。
  • 2.グルタミン…必須アミノ酸ではないため体内で作られますが、多機能なので不足しないよう積極的に摂りたい成分です。その機能としては、小腸のエネルギー源・胃腸粘膜の保護・免疫細胞の活性化・成長ホルモンの増加・良質な睡眠効果などが知られています。

3.トリプトファン(必須アミノ酸)…覚醒系の幸せホルモンであるセロトニンの原料で、朝食にバナナや牛乳、納豆等を摂ると、日中の目覚めや夜の睡眠に効果的です。ビタミンB群の一種であるナイアシンの原料でもあります。

  • 4.グリシン…最も小さな分子のアミノ酸で、睡眠改善効果の他、細菌の増殖を抑制する静菌作用があり、自然な甘味も持っています。

5タウリン…タンパク質を構成する成分ではないが、アミノ酸の一種です。血中コレステロールや中性脂肪の低下、肝臓の解毒力強化、視力減退の防止などの働きがあります。ちなみにタウリンの多い食材は、イカやタコ、貝類、魚類の血合い肉などです。

これらの他にも、神経伝達物質のγアミノ酪酸(GABA)や茶のうま味成分で抗ストレス作用のあるテアニンなどもあります。

 

アミノ酸は単なるタンパク質の材料(L-アミノ酸)に留まらず、ごく最近腸内細菌由来のD-アミノ酸(L型と対称構造)も注目されつつありますので、当に体内で多彩な機能を発揮する一群の栄養素として、再認識すべきであると実感しています。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

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