ブーム中の発酵食品「甘酒」は、今こそ飲むべき!(その1:種類と健康効果)

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ブーム中の発酵食品「甘酒」は、今こそ飲むべき!(その1:種類と健康効果)

健康情報

2019/09/19 ブーム中の発酵食品「甘酒」は、今こそ飲むべき!(その1:種類と健康効果)

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ここ数年前くらいから「甘酒ブーム」と言われており、店頭には多種多彩な甘酒製品が並んでいるのを目にします。甘酒は、記念日が120日だそうで冬のイメージですが、実は俳句では夏の季語で、夏バテを防ぐ栄養ドリンクの意味合いがあったようです。

発酵食品である甘酒ですから「健康には良いはず」との認識で、何となく飲んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本報では、甘酒の健康効果について具体的に紹介します。

 

そもそも、甘酒には2種類あるのです。一つはこれまで一般的に飲まれてきた「酒粕甘酒」で、もう一つはブームの火付け役で最近脚光を浴びている「麹甘酒」です。

前者は、日本酒作りの際にできる絞りカス(酒粕)に水を加えて溶かしたもので、少量のアルコールを含んでいます。また、砂糖で甘味を出すためにカロリーが高めです。後者は、元々味噌や醬油造りに使われる米麹を利用して作られるもので、ブドウ糖を始めとする多くの栄養素を含む(後述)ことから「飲む点滴」とも呼ばれています。アルコールは一切含まれていません。

 

日本食品成分表(文科省,2015年版(七訂))による「甘酒」の栄養成分(100g当たり)は次のようです。

・エネルギー 81kcal・炭水化物 18.3(内、食物繊維 0.4)・脂質 0.1g・タンパク質 1.7

・ビタミンB群 B1,B2,B6,ナイアシン,葉酸を少量・ミネラル ナトリウム 60mgとリン,亜鉛,銅を少量

これらの栄養成分やその他の含有成分から、期待できる健康効果を挙げます。

・糖質(炭水化物-食物繊維)18g弱の内、大半がブドウ糖でオリゴ糖も含まれています。オリゴ糖は腸まで届いて善玉菌のエサとなり、食物繊維とも相まって腸内環境を整備してくれます。

・タンパク質には9種の必須アミノ酸が全て含まれており良質です。

・ビタミンB群は効率的なエネルギー代謝に関わり、体力アップや美容に効果的です。

・その他麹甘酒には、麹が作る様々な成分による副次的な効果も期待できます → アミラーゼやプロテアーゼ等の消化酵素による消化・吸収の促進コウジ酸による美白効果エルゴチオネインによる抗酸化作用など。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

次報(その2)では、食生活への具体的な摂り入れ方について言及します。

 

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