「アイスクリーム」は、乳成分差で4種類あって複雑!

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「アイスクリーム」は、乳成分差で4種類あって複雑!

健康情報

2019/10/07 「アイスクリーム」は、乳成分差で4種類あって複雑!

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近年は夏場だけでなく、一年中食されている冷菓に「アイスクリーム」があります。人気を裏付けるように、高級なアイスから氷菓子まで多彩な製品が市販されていますが、その中で、正式にアイスクリームと言える(アイスクリームと表示されている)のは、ごく一部であることを、ご存知でしたか?

 

一口にアイスクリームと言っても、実は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)に基づく乳成分の含有量によって、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類に分けられ、これら以外のものが「氷菓」になります。

 

乳等省令によるアイスクリーム類の成分規格は、次の表に示す通りです。

区 分 表示名称  乳固形分*1 内、乳脂肪分*2
アイスクリーム類 アイスクリーム  15.0%以上   8.0%以上
アイスミルク  10.0%以上   3.0%以上
ラクトアイス    3.0%以上
一般食品 氷菓                 上記以外

*1乳固形分:乳製品に含まれる水分以外の成分

*2乳脂肪分:乳固形分の内の脂肪分

 

つまりアイスクリーム類では、乳成分の多い順に、アイスクリーム → アイスミルク → ラクトアイス、という順になります。ではカロリーもこの順で高いのかというと、実は一般的にはラクトアイスが最も高く、アイスミルクが低いのです。

ラクトアイスには乳脂肪分が少ない分、風味を出すべく植物油脂(パーム油など)を添加しており、甘味料(砂糖、異性化糖など)も加えられているためです。ちなみに、ある市販品の栄養成分表示(1200mL当たり)は、エネルギー 374kcal脂質 23.4、炭水化物 35.3gとありました。やはり脂質の多さが目に付き、1個食べただけで子供(10歳未満)の脂質摂取目標量/日の約半分に匹敵します。

 

暑さしのぎには食べたい冷菓子ですが、氷菓のアイスキャンディ(砂糖の塊?)からアイスクリーム類まで、様々な製品が並んでいます。見た目に惑わされず、表示を確認した上で選ぶようにしましょう。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

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