飲酒と健康(その2:酔いと上手な付き合い方)

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飲酒と健康(その2:酔いと上手な付き合い方)

健康情報

2018/01/15 飲酒と健康(その2:酔いと上手な付き合い方)

前報では、節度ある飲酒は総アルコール量が20g/日程度であることを紹介しました。

 

実際の酔いの程度は血中アルコール濃度に左右されます。健康のためには「ほろ酔い」程度に留めるべきですが、その血中濃度は0.050.10とされています。総アルコール20gの血中濃度は、体重60kgの人で0.05です。女性等体重が軽い人はこれより幾分高くなります(体重50kg0.06)。このことから、健康日本21では「女性は男性よりも少ない量が適当である」と表されているわけです。血中アルコール濃度が0.3%を超えると、酩酊から泥酔状態に陥りますので避けなければなりません。

 

一口に「悪酔い」と言いますが、上述の血中アルコール濃度が高くなって起こる不快症状を指す場合と、アルコールの分解で生じるアセトアルデヒドの弊害を指す場合があります。前者は短時間での大量飲酒で誰にでも起こりますが、後者は有害なアセトアルデヒドを分解する酵素力が弱い人に起こります。残念ながら日本人の約半数は、遺伝的に当該酵素活性が弱いか欠けていることが判っています。

このお酒に強いか弱いかを簡単に判別する方法として、アルコール・バッチテストがあります。絶対的とは言えませんが、体質を知って対処する参考にはなるでしょう。

 

お酒は「百薬の長」とも言われるように、適量の飲酒は食欲増進・血行促進やストレスの緩和などのメリットがある反面、長期の大量飲酒は肝臓障害やアルコール依存症に繋がります。最新の英国の研究では、アルコールがガンのリスクを高め安全な飲酒量などない、との報告もあります。週に一日は休肝日を設け、飲むときは良質のタンパク質やビタミンを摂る等を心掛けて、お酒に飲まれることなく上手に付き合いましょう。

 

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

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