大豆の健康パワー(その2:消費の現状)

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大豆の健康パワー(その2:消費の現状)

健康情報

2018/02/13 大豆の健康パワー(その2:消費の現状)

前報で大豆が優れた食材であることを紹介しましたが、その摂取量は国民健康・栄養調査(平成28)によると、健康日本21が目標としている「豆類として1100g以上」の6割にも届いていません。特に30歳未満の若年世代のそれは5割以下の現状です。全ての世代において、今の倍近くの大豆製品を食べる意識でも良いはずです。

 

大豆成分の中で特に機能性が注目されているイソフラボンですが、その安全な1日摂取量の上限はアグリコン*で70~75mgで、40mgは必要とされています。しかし現実の摂取量は、上述の大豆摂取量が少ないことの影響で、20mg前後しか摂れていません(特に若年世代は10mg前後)。過剰摂取の副作用も指摘されていますので、サプリメント(30mg/日以下)に頼るのは注意が必要です。具体例として大豆製品中のアグリコン量を挙げます。木綿・絹豆腐100g→20mg、豆乳200mL50mg、納豆50g→35mg、大豆水煮50g→35mg、味噌汁(味噌20)10mg

 

大豆製品でイソフラボン以外の含有成分などの特徴を示します。きな粉は炒った豆を砕いた物ですので、大豆の成分はほぼそのまま残っています。納豆は大豆を納豆菌で発酵させていて、ビタミンK2納豆キナーゼの効果が期待できます。豆乳はイソフラボンの良い供給源ですが、その含有量は製品により異なります。おからは大半がゴミとして廃棄されていますが、食物繊維が豊富で低カロリーなので、最近見直されています。ちなみに豆腐や醤油などで「丸大豆使用」の表示を見かけますが、その意味は、脱脂大豆(油を採った残りカスでタンパク質が残存)を使っていないという差別化のためです。

 

*アグリコン:イソフラボンは大豆中に糖が結合した配糖体として存在しており、食べ                     ると腸内細菌の働きで糖が分離した物質(アグリコン)になります。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

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