遺伝子組み換え(GM)食品(その2:表示制度と安全性)

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遺伝子組み換え(GM)食品(その2:表示制度と安全性)

健康情報

2018/02/26 遺伝子組み換え(GM)食品(その2:表示制度と安全性)

国産大豆が貴重であるのは自給率が低いためで、国内消費の90%以上は輸入品、またその9割はGMです。輸入大豆の7割は製油用で、残りの大半が豆腐・納豆・味噌・醬油用になります。大豆以外のGM作物としては、トウモロコシや菜種がありますが、主に前者は飼料・加工用(デンプンから液糖等)、後者は製油用として使われています。

 

GM作物を使用すればその旨表示するのが基本ですが、下記のような理由があって実際に目にすることは皆無に近いはずです。逆に豆腐や納豆などで「遺伝子組み換え大豆不使用」の表示を見かけます。具体的な遺伝子組み換えに関わる「食品表示」については、厚労省の資料で確認してください。要するにGM作物を原材料にしていても、組み換えられたDNA及び生じたタンパク質が加工後に検出できない加工食品(例えば大豆油や醬油等)においては、任意表示になります。つまり敢えて表示する必要はないわけです。また加工食品については、その主な原材料(重量比に占める割合が5%以上のもの等)にのみ表示が義務づけられているのです。つまり使用量を控えれば表示しなくて良いことになります。

このような現行の表示制度は実態を表してないという批判がある中、消費者庁は昨年4月に制度改正を目指す検討会を立ち上げましたので、その結果が待たれるところです。

 

現実に「遺伝子組み換え○○使用」の表示が見当らなくても、コーン油・大豆油・醤油や加工食品などで我々の食生活に入ってきていますので、その安全性が気になるところです。厚労省の資料「遺伝子組換え食品の安全性について」に依れば、市場に出ている遺伝子組みえ食品の安全性に関しては、最新の科学的根拠を基に確認しているので問題はない、とのことです。GM食品の危険性に関する情報も散見されますが、要は消費者が選択眼を持つための「根拠の明らかな情報」の提供が重要なのではないでしょうか。

(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

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