コレステロールの新常識(その2:検査データの読み方と改善法)

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コレステロールの新常識(その2:検査データの読み方と改善法)

健康情報

2018/05/29 コレステロールの新常識(その2:検査データの読み方と改善法)

前報でコレステロールは体にとって必要な成分であり、その7080%は体内で合成されていること、その種類にはLDL(悪玉)HDL(善玉)・レムナントの3種があることを紹介しました。本報では検査データの読み方から、その悪影響の改善法に言及します。

 

まず血液検査表では一般的に、「総コレステロール」・「LDLコレステロール」・「HDLコレステロール」の3項目(さらに後述の「non-HDLコレステロール」)のデータが表示されているはずです。この他に脂質関連では「中性脂肪」のデータも記されています。

こられのデータから見える脂質異常症には3つのタイプがあります。1)LDLコレステロール血症LDLコレステロール=140mg/dL以上、2)HDLコレステロール血症HDLコレステロール=40mg/dL以下、3)高トリグリセライド血症:中性脂肪=150mg/dL以上。また超悪玉とも言えるレムナントコレステロール値は、総コレステロール値からLDLHDLのコレステロール値を引けば求まります。問題となるのは血管に悪さをする指標で「non-HDLコレステロール」(善玉でないコレステロール:総コレステロール値-HDLコレステロール値)と呼ばれ、170mg/dL以上で危険、150169mg/dLでやや危険、という判定になります。

ただ単純にLDLやレムナントコレステロールの多いことが悪いのではなく、それらが酸化を受けて血管壁に入り込むと、動脈硬化が進行して狭心症や心筋・脳梗塞の引き金になるわけです。

従って危険を回避するための改善法として、a)食生活上では、魚食(特に青魚で、乾物系の魚介類は避ける)を心掛けて抗酸化食品(文字通り酸化を防ぐ食品)や食物繊維をしっかり摂る、b)できるだけ運動を取り入れる、c)喫煙(受動喫煙も)は避ける、を実行し、サイレントキラーと呼ばれている脂質異常症の罹患を予防・改善しましょう。

(なお本報の一部は、NHK総合テレビの「ガッテン!」(2017.11.5放送)を参考にしました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)

 

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