健康飲料としての緑茶(その2:疫学調査からの効果)

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右手にペンとメモ、左手にピンセットを持って研究をしている

健康飲料としての緑茶(その2:疫学調査からの効果)

健康情報

2017/09/19 健康飲料としての緑茶(その2:疫学調査からの効果)

 

古くは静岡県立大学の研究(1989年)で、静岡県内の市町村毎に胃がんによる死亡率を調査した結果、特に緑茶の産地だった中川根町では全国平均を8割ほど下回り、全県平均でも全国平均を2割ほど下回ったと報告されています。これは、お茶の産地ではお茶がよく飲まれ、その地域では胃がんが少ないことを物語っています。

 

また2012年の健康寿命の統計調査(厚生労働省)では、静岡県が女性で全国1位、男性で全国2位となっており、緑茶を毎日飲むことで健康が維持される傾向が強いことを示唆しています。

これを裏付けていると言えるのが、国立がん研究センターの男女9万人を19年間追った疫学研究2015年)で、緑茶を習慣的に摂取する群(1日1杯未満を基準)において男女の全死亡リスクは摂取量が増える(1日1~2杯→3~4杯→5杯以上)につれて低下する傾向が見られた、とする結果の発表です。但しがん死亡については、部位別ではなく全がんという括りだったためか、有意な関連は認められませんでした。

 

いずれにしてもこれらの疫学研究の結果から、緑茶の習慣的飲用が健康効果を高めることは確かなようです。

(本文中の下線部の詳細については、インターネットなどの情報で確認してください。)

 

次報では、緑茶の主要成分であるカテキン類の効能について、主に紹介します。

 

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