健康飲料としての緑茶(その3:カテキン等の効能)

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健康飲料としての緑茶(その3:カテキン等の効能)

健康情報

2017/09/25 健康飲料としての緑茶(その3:カテキン等の効能)

緑茶の主要成分であるカテキンはポリフェノールの一種で、緑茶の中には約8種類(葉中には4種類あり製造工程でそれぞれが変化)が含まれており、その中でもエピガロカテキンガレート(EGCg)が60%近くを占めています。

 

カテキン類の効能としては、日本カテキン学会によると、1)抗菌・殺菌作用、2)抗ウイルス作用、3)活性酸素除去(抗酸化)作用、4)コレステロール低下作用、5)体脂肪低減作用、6)抗アレルギー効果、7)虫歯に対する効果、を挙げています。これら以外では8)血糖上昇抑制作用も知られています。特に注目の抗酸化作用の主役はEGCg(分子量:458)で、ビタミンEの数十倍の効果をもちます。ただEGCgはそのままでは体内にほとんど吸収されず、腸内細菌で代謝・分解された分解物が体に入るようです。

これらの分解物の作用はEGCgよりも劣りますが、総量で多くなるために作用は高まり得るとのことです。

 

緑茶に含まれるカテキン以外の成分として、カフェインには覚醒作用や利尿作用の他、血管保護作用や呼吸機能改善効果がありますが、過剰摂取による副作用のリスクもわすれてはいけません。また、うま味成分のテアニンにはリラックス作用が認められています。

 

このように緑茶では、前報での疫学調査からの健康効果を裏付けるように、含有成分個々の効能も明らかにされています。

(なお本報での内容の一部は、漆原次郎:緑茶の健康効果は「カテキン」の分解が鍵だった(2015.6.26)を参考にしました)

 

次報では、緑茶の効果的な摂取法について紹介します。

 

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